決して結ばれることのない、赤い糸
「…好きだからこそ、別れるんだ。もうこれ以上、かりんを好きになったらいけないから」
「どういうこと…?どうして、好きなのに別れないといけないの…?」
隼人の言葉に、わたしは理解できなかった。
ここから再スタートする。
そう思っていたのに、……なんでいっしょにいたらダメなの?
「もう、かりんに嘘をつきたくない。だから、正直に話すよ…?」
その隼人の声のトーンは、わたしにずっしりと重たくのしかかった。
いい話ではない。
そんなことは、この場の雰囲気からでは明らかった。
――だけど。
まさか、こんな結末が待っているだなんて…思ってもみなかった。
「…かりん、落ち着いて聞いて」
屋上に1つだけあるベンチに座って、隣にいる隼人がゆっくりと口を開いた。
「俺たち、…兄妹なんだ」
「どういうこと…?どうして、好きなのに別れないといけないの…?」
隼人の言葉に、わたしは理解できなかった。
ここから再スタートする。
そう思っていたのに、……なんでいっしょにいたらダメなの?
「もう、かりんに嘘をつきたくない。だから、正直に話すよ…?」
その隼人の声のトーンは、わたしにずっしりと重たくのしかかった。
いい話ではない。
そんなことは、この場の雰囲気からでは明らかった。
――だけど。
まさか、こんな結末が待っているだなんて…思ってもみなかった。
「…かりん、落ち着いて聞いて」
屋上に1つだけあるベンチに座って、隣にいる隼人がゆっくりと口を開いた。
「俺たち、…兄妹なんだ」