神の子孫




「なんかおもしろいねえ、あんた。」

「わ、私⋯ですか?」

「うん、だって俺らのことストーカーしてたくせにちょっと驚かせただけで気絶するし、なんかいじりがいがあるっていうか⋯⋯。」

この人、絶対おもしろがってるよね。

⋯⋯あ。そういえば、もう一人は⋯

「ちょっと昂、なに女の子いじめてんのよ。」

⋯⋯グッドタイミング。

「は?別にいじめてるわけじゃねーし!」

「あ!そういえば、あなた、名前は?私は、まあ、多分知ってると思うけど、浅黄瑠々。で、こっちが弟の昂ね。私のことは瑠々って呼んで!よろしく♪」

「紫藤光です⋯⋯よ、よろしく⋯。」

鮮やかなスルーですね。

それにしても瑠々さん、めっちゃフレンドリー⋯⋯。

羨ましい!!

「じゃ、早速本題にはいるわよ。」

あ!忘れるところだった!

「まずは⋯⋯」

お、怒られるかな?ストーカーしたこと⋯。

「ごめんね!」

「⋯⋯はい?」

「いやー、なんか尾行されてるなあってきずいてたけど、こっちも光ちゃんに用があったからそのままにしてたのにこいつが⋯⋯ねえ? ほら、はやく謝って!!」

「あー。なんかごめんな?」

「もー!軽いんだから⋯⋯。まあ、ごめん!悪気はなかった⋯⋯と思うから!」

あ、断定してはくれないんだ。

「あ、いえ、勝手についてきたこっちのほうが悪いです。ごめんなさい。」

「⋯⋯光ちゃん!」

え、今度はなに!?






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