神の子孫
あれから結構歩いた。
⋯⋯家、遠くない??
結構複雑な道でしんどいんですけど。
あ、まがった。
ちょっと急がないと遅れちゃう⋯!
そして、角を曲がった瞬間。
「わっ!!」
顔。
度アップの、顔。
「ぎゃあああーーーーーーーーー!!!」
ここで、意識がとんだ。
「⋯⋯ん⋯?」
「大丈夫か~?」
「あ、えと、その、だ、大丈夫だと思われます⋯⋯。」
噛みすぎだろ、私。
っていうか、
「ここ、どこ⋯ですか?」
「同級生に敬語つかわなくていいのに⋯⋯。あ、ここ、俺達ん家。」
え!?私、いつの間に?なんで?
あ、さっき、驚かされて気絶しちゃったんだっけ⋯⋯。
ってことはストーカーのこと、ばれてる!?
「つ、通報だけはやめてください⋯!はっ!それとももう手遅れ⋯⋯!」
「うん。しちゃった。」
「ああ⋯⋯私の人生⋯。」
「っていうのは嘘♪」
「はい!?」
こ、この人、心臓に悪い⋯⋯!
そういえば私を気絶させたのもこの人だったよね⋯。