別のお話。
「俺、不審者だと思われてる?」
そうとしか思えなかった。
だって、さっきから言っていることがおかしい。
小さな子供じゃあるまいし住んでる場所が分からないとか自分が何をしてるか分からないとかそんなはずがない。
いや、小さい子供だってそれくらいは分かるだろう。
ならば俺が怪しい人だと思われてるから答えないとしか考えられない。
「思ってないよ。春人からはいい人オーラがでてるもん」
「いい人オーラ?」
シヅキの言葉一つ一つが意味不明だった。
分かるのは目の前に座ってる女の子の名前がシヅキなんだということだけ。