爽やかくんの為せるワザ
「花恋があんな風に言うの、ほんと初めてだと思う。自信持っていいよ」
「俺もう満たされまくってんだけど!?」
「まあその気持ちは分かるけどよ、お前はこれから1番頑張らねぇといけねぇんだぜ」
足立はニヤッと口角を上げる。
……そうだ、ここで満足してる暇はないのか!
「1週間だもんねっ、花恋ちゃんにもっと敬吾くんの魅力を伝えて知ってもらおう!」
「俺らも協力するよ」
「うおお癒しカップル!まじでありがとう!!」
俺も成瀬と羽水みたいな、幸せなカップルを目指そう。
「まあ、知ってると思うけど花恋は良い子だから。傷付けないでよね」
「おう、もちろん!緒方も色々サンキューな!」
「よーし今日は頑張った敬吾を祝してカラオケでも行くかぁ!」
ぐーんと腕を大きく伸ばしてカツが言い出す。
おお!それいいなぁ!
「イエーー!これから一週間全力で頑張るぞーー!」
俺がそう意気込むと、皆が笑い出した。
友達に恵まれてて、俺は本当に幸せだ。
皆の為にも……花恋ちゃんに好きになってもらえるよう頑張ろう。
俺の全力を出し切ろう。
――待ってろ花恋ちゃん!!
~馬鹿のキセキ~
-end.-
