爽やかくんの為せるワザ



「じゃあ、とりあえず今日は先に帰るね。
明日からは一緒に帰ろうよ」


「……うんっ!ありがとう花恋ちゃん!」


「うん、またね敬吾くん。桃達も、また明日」


「ま、また明日!!」




そして花恋ちゃんは友達と2人で帰って行った。

呆然と立ち尽くして花恋ちゃんを見送っていると、カツが飛びつくように俺の肩に腕を回してきた。




「良かったな敬吾ぉ!」


「うおぉ……カツ、俺やばいかも……っ」


「お前はよく頑張ったよ!」




わしゃわしゃとカツは俺の髪を掻き回し、一緒になって喜んでくれる。

それがすごく嬉しかった。




「そうだな、よく頑張ったわ。意外な結末だったけど」
「おつかれ敬吾」
「お疲れ様!良かったね敬吾くん!」
「かっこよかったよ敬吾」



足立も緒方も成瀬も羽水も

皆笑顔で俺を褒めてくれる。


……やっぱり、告白して良かった。

振られてたとしても、きっと皆はこんな感じで褒めてくれてた。


俺……まじで良い友達持ったなぁ!



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