冷たいキスなら許さない
「あ、いつ灯里ちゃんのご実家に挨拶に行けばいいかしら?」
「今の大きな仕事に区切りがついてからがいいんじゃないかな?」

「でもそんなこと言ってるとずいぶん先になっちゃうんじゃないんの?」
「うーん、その前に灯里ちゃんのお腹が大きくなるとマズいか」

「そうね、週末のほとんど長野で一緒にいるみたいだし」

はああああ????

マズいマズい!
って私のお腹じゃなくて、お父さんとお母さんが変な方向の話をしてるし。

私のお腹は大きくなりませんから。
大きくなる原因があるとしたら、それはお母さんの夕食であって決して子孫繁栄の方じゃない。

「よよよよっ夜は一緒にいませんよっ!!!」
慌てて変な声になっちゃうし。

「あら、やだ、変なこと言ってごめんね。うふ」
その、うふって何。

「進たちもねー、そんな関係じゃないって言ってたのに次の月には”授かった”って言ったのよ。もう、だからさっさと準備し始めればよかったのよ。ホントにあの時は慌てたわー、ね、お父さん」

「そうだったなあ。お腹が大きくなる前に綺麗なドレスを選ばせてやりたいし、式場だって間際に空いているわけじゃないし、なかなかたいへんだったよな」

そんな過去の振り返り今はいらないですーーーーーー

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