青い鳥
でも確かにその通りだ。
きっと警察は私がまた襲われたりでもしたら問題になるから、私がここに居ることを認めないだろう。

私は仕方なく頷いた。




「さ、荷物纏めて俺の家に帰るぞ」

警察が去ると笑顔で言う男。

「……さっきは警察を丸め込むために頷いただけ」

私は小さなワンルームの部屋のいつもの定位置のクッションの上に座る。
すると「は?」と不機嫌な声が聞こえてきた。


「律、お前襲われただろ。怖かっただろ」

次には呆れた声。

「……きっと私、鍵を掛け忘れただけ。だからもう大丈夫」

「ダメだ、ここに居ることは許さない」

何、この男の傲慢さは。
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