キミへの想いは、この声で。
早速、スマホを手に取ると、右横についていた電源ボタンを長押しした。
少しして、パッと画面全体が明るくなった。
そのまま、迷いもなしにカレンダーアプリを開くと、私は日にちを目で追いながら、必死になって数を数えた。
五ヶ月と……、二十二日か……。
私が声を出せなくなってから、もうそんなに経つんだ……。
────『佐藤さんのこれは、心因性失声症です』
あの日、突然声が出なくなった私は、お母さんと一緒に病院へ行き、いろいろな検査を受けた結果、先生にそう告げられた。
それを聞いた途端、私の思考は完全に停止して。
先生が『個人差はあるけど、自然と治るものだから』と言っても、私は固まったままで。
ただ、そんなときでも、私の脳裏にはあの人の笑った顔が、浮かび上がっていたんだ。
大切な……私の友達だった人……。