チャラめ男子と鈍感女子
アイスを買って並んで食べ歩く。
エミリーの集合時間が近付いてきたから、俺達は体育館の方へ。
さっきの模擬店でもエミリーの分を奢るつもりだったんだけど...
『焼きうどんもお化け屋敷も払っていただいたので、これぐらいは自分で払います!』
と言われて別々に買う事になってしまった。
「あの...リハーサルの時間まで付き合ってもらって、ありがとうございました!」
体育館が目の前に見えはじめた頃、エミリーが律儀に頭を下げてきた。
「良いよ良いよ~。ちょっとだけでも楽しめた?」
「スッゴク楽しかったです! 片瀬さんと回れて...」
うっ、そんな風に笑顔で言われたらこっちまで照れるんだけど...
「「......」」
少しの間、俺とエミリーに静寂が訪れる。
俺は何か話題はないかと頭を巡らせるけど...
こんな時に限って何も出てこない。