チャラめ男子と鈍感女子
場所は変わって、俺達二人は中庭にいる。
麻野っちのクラスの模擬店に並んでいる所だ。
店はアイスクリームを売っていて、かなりの列が出来ている。
「あそこにいるの麻野っちじゃない?」
「あっ、そうですね!」
少し前の列の人達に何かを配っている麻野っち。
段々と俺達に近くなってくる。
「おっ!お前たち、来てくれたのか。はい、これ」
そう言って麻野っちは、小さい紙に書かれたメニュー表をエミリーに渡した。
「ありがとうございます。模擬店頑張って下さい!」
「うん。もう少しで交代だから、それまで頑張るよ。槙さんもファッションショー頑張ってね?」
麻野っちの応援にエミリーは、恥ずかしそうに顔を赤らめつつも頷いた。
「お前はあんまり羽目外しすぎるなよ?」
「分かってるって! じゃあまたね~♪」
疑いの目を向ける麻野っちをかわして手を振る。
俺とエミリーであそこまで態度が違うとは...
まぁ俺に対して優しい麻野っちなんて嫌だけど。