チャラめ男子と鈍感女子
「やっぱりね~...こうなるんじゃないかと思ってたよ」
そう言ってため息をつく翼を、その場にいる生徒会メンバーが注目する。
「どういう意味だ? 何に納得してんのかさっぱりなんだが...」
グッチーの言葉に皆で頷く。
そんな俺達に苦笑しつつ、翼は説明をはじめた。
「答えは簡単! このファッションショーで“一年が優勝する事はない”って事!」
周りに聞こえないようにか、少し声を抑えながら翼は話す。
まぁ、これだけざわついているから意味がない気もするけど...
「一年の!....優勝はないって。訳がわからんぞ、相模」
つられるようにナッキーも声を小さくして喋る。
「つまりね。これは出来レース! 前年度までの統計でいくと、三年が八割、二年が二割の確率で優勝しているんだ」
「なん...!!」
翼の発言に驚いた麻野っちが声を上げかけた...
ところに七瀬先輩が手で口を閉ざした。
無表情で手早くやってのける先輩の姿は、さしずめ隠密のように見えた。