チャラめ男子と鈍感女子


俺と渡り廊下で会った日以降。


赤羽はエミリーのところへと来る回数が明らかに増えた。


その度に、奴は俺に対して含みのある笑みを向けてきて。


その笑顔を見ると嫌な予感がする...


考えすぎなのかな?


そうだとしても、あの余裕そうな顔付きを見るとムカッとするけどね。



エミリーは、赤羽といる時間よりも俺の方が『好き』とは言ってくれたけど。


やっぱり、あぁ楽しそうに話してるとお世辞だったのかなとかさ...




って女々しいな自分!


実際、女の子とのトーク力なら俺の方が負けないはずなのに。


エミリーはちょっと規格外って感じがね~?


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