チャラめ男子と鈍感女子
「大変だと思うけど…球技大会が終われば、しばらく休めるから頑張ってくれ。
終わったら、各自そのまま解散していいからさ?」
終わったらって…一日で終わるのか?
そう思いながらも、文句言ってても仕方がないから分かれて作業する事に。
「頑張りましょうね? 片瀬さん!」
「うん、頑張る~」
体育館の倉庫前でエミリーは意気込んでいる。
確かに調べるのは時間がかかるけど…
その分エミリーと居られるんじゃ?
そんな俺の淡い気持ちは…
「この数は十個です。次、バスケットボールの数を記入するので、数えてください」
真面目すぎるエミリーによって打ち砕かれるのだった。