チャラめ男子と鈍感女子
さて、俺も自分の読む本を探そっかな?
一面に並べられた本をまじまじと見る。
ちなみにエミリーは五冊ぐらいの本を手に、席へと戻っていった。
これじゃ読書に夢中で会話もままならないかも…
まぁ、エミリーが喜んでるならいっか。
えーっと、何なに?
『天然女子を口説き落とす三十の方法』?
き、気になる……!
でもこんなの席に持っていってエミリーに聞かれでもしたら…
いやいや、エミリーの事だ。自分の読書に手一杯なはず。
だが、しかし…
たっぷり五分くらい本棚の前で悩んだ後、結局他の本に挟んで持っていった。