天狐の守護

ぎゅっと強く式神を握りしめ、一点を見つめる魏扇。



潤陽も視線をそこに向けると、一つの黒い塊がこちらに飛んで向かってきていた。



そしてそれは黒い翼を広げ、魏扇と潤陽の目の前に着地した。


「だ、誰」


潤陽にも見えるその男は自分の翼から羽根を一枚千切り、潤陽に渡した。



「魏扇容赦ないなぁほんと。あ、君潤陽ちゃんだよね、よろしくね。この羽持ってたら俺はいつでも君の元へ飛んで来ることが出来るから持っててね」


「え…は、はぁ」


なんで私の名前知ってるんだろう。


それにこの人、翼が付いているし飛んでたし、魏扇は天狗の式神って言っていた。


ということはこの人は天狗のアヤカシって事なのかな。

< 25 / 37 >

この作品をシェア

pagetop