DISTOPIA EMPEROR―絶対王者は破滅を命ず―
胞珠が壊れることを「破砕《はさい》」と呼ぶ。
ごく一般的な、直径五ミリくらいの胞珠が破砕する程度では、たいした衝撃波も起こらないんだけど。
ポン、って。メガネが飛ぶとか、そんなもん。
ただし、破砕が連鎖すると、指数関数的に衝撃波が大きくなる。
あるいは、ちょっとでもデカい胞珠が破砕すると、爆弾でも食らったかのようなえげつない死体が出来上がる。
そして、一定以上にデカい破砕が起こると、まわりにあるモノ全部を呑み込んで、ダンジョンが造られる。
何でそうなるんだか、二十一世紀になっても未解明。
胞珠なんてモノを持つ生物は人間だけだから、霊長類や類人猿ってくくりは疑問符がつけられている。
世間一般ではオカルトのほうが根強いかもしれない。
人類こそ異星人である、って説。