DISTOPIA EMPEROR―絶対王者は破滅を命ず―
小声で始めた会話が、いつの間にか無遠慮なボリュームになってしまう。
貫禄のあるおばちゃん店員ににらまれて、口を押さえて首をすくめる。
ニマッと笑い合って、反省なんか全然してない。
居心地バツグンの、しょうもない時間。
今日はこの後、総統の家に招かれている。
さよ子と鈴蘭が一緒にごはん食べようって約束してたのが最初で、そこに姉貴も招かれて、ついでだから男どもも呼んでやろうってことになったらしい。
平井家での夕食は三回目だ。
ファミレスや食べ放題で全員集合したことなら、昼も夜も何回かある。
伊呂波兄弟や海牙とだったら、週に二回か三回は一緒に飯を食ってる。
親に食事を作ってもらう家庭環境じゃないから、集まりやすくて。