DISTOPIA EMPEROR―絶対王者は破滅を命ず―


文徳と海牙が、ふっと真顔になって目配せをし合った。


うなずいた文徳が口を開く。



「煥《あきら》が来る前に話しておく。リアさんには、海牙が後で話すって。だから、理仁にはおれが話すし、まずは謝るよ。俺と海牙で勝手なことしてきたんだ。ごめん」



文徳と海牙は神妙に頭を下げた。



「え、何? どういうこと? 何の話?」



イヤな予感。胸騒ぎ。


おれは思わず身構える。


文徳はおもむろに言った。



「理仁の親父さんに会ってきた」


「マジで?」


「ああ。何日か前から連絡を取って、時間を作ってもらって、一緒に昼飯に行ってきた。味なんか全然わからなかったけど。

で、話してるうちに、気付いたら時間オーバーしちゃって、理仁との待ち合わせに遅れることになった。ごめん」


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