傷だらけの君は
「平助、団子」
「へいへい買ってきますぅーってか俺は団子じゃないからね!?」
「俺も行くぅ〜近藤さん駄賃ちょーだい」
「駄賃?そんなものは与えんぞ!なぜなら俺も共に行くからな!」
沖田さんの言葉に藤堂さんと原田さんと近藤さんが動いて、お団子を買うために遠ざかっていった。
去り際に、無言であたしの頭をひとなでして。
......ほら、やっぱりみんなの手はこんなにも温かい。
「な、なんだお前ら......!」
「いやこっちの台詞なんだけど。誰、オジサン。うちの紅になんの用?」
あたしは隠されるようにしながら沖田さんの背後に収まる。
羽織の裾をぎゅっと握ると、沖田さんは手を握ってくれた。
冷めきって、震えていた指先から徐々に温もりを取り戻していく。
「じ、じゃあ金を出せ!あれだけで足りると思うなよっ!」
「はー?何言ってんの?頭大丈夫?」
「もういいぞ総司。あとは俺が引き受ける」
土方さんが出てきた瞬間、父様の顔色が一気に変わった。
ここまで怯えた様子の父様は見たことがない。
......土方さん、一体父様に何をしたんだろう。