傷だらけの君は
「あの」
「ん」
声をかければ熱いお茶から口を離して、向かい合ってくれる。
「あたしは土方さんに嫌われてますか」
言ったあと、しまったと思った。
いくらなんでもこれは失言すぎる。
もっと上手い聞き方もあったというのに、あたしというやつは......
人に嫌われたくないと思うのは初めてで、むしろ好かれたいと思っていることに気付いたのはつい最近のこと。
父様のときでさえここまでの感情には至らなかった。
一緒にいて、心が落ち着くというかほっとするというか......
沖田さんとはまた別の、感情。
......ん?
沖田さん?
いまなんで沖田さんの顔が浮かんだの?
「うどん冷めるぞ」
はっと我に返らせてくれたのは土方さんの低い声。