傷だらけの君は
「えっあ、うどん!......伸びてる」
慌てて箸ですくいあげるけど、もう手遅れだった。
汁をこれでもかというほど吸っていて、驚くほど重くなっている。
いや、でも、まだ美味しい。
「やっと静かになったな」
え、あたしのこと?
うどんをすすらずに食べていたら土方さんは湯呑みに手をかけた。
「また食いたきゃ、ここを火の海にしちゃいけねぇ。......絶対にそんなこたぁさせねぇよ」
「ひひはははん......」
「飲み込んでから喋れ」
そうだ、あたしもあの計画を聞いた。
あのおぞましい計画を。
土方さんはきっと、今すぐにでも行動に移したいはず。
あたしにも何かできることが、
「先に言っておくが、お前をこの件に関わらせる気は一切ねぇぞ。今日蔵で聞いたことは全部忘れろ」