傷だらけの君は
「へえ、それは土方さんが?」
「はい!ついさっき許可してくれて」
『なんであたしを外に連れ出してくれたんですか?』
そう聞いたら土方さんは気が変わった、とだけ答えてくれた。
ついでに、これからも門限を守れば他の隊士さんたちと同じように外出していいとまで言ってくれて。
「なぜ急に土方さんの気が変わったのか謎だったんですけど、聞いてもはぐらかされるばかりで」
「あの人の考えてることはよく分からないからなぁ。まあ許可してくれたならそれでいいじゃん」
というか、と沖田さんはあたしを見た。
「意外だな、紅がそんなに外に出たがってたなんて」
「沖田さんと一緒に甘味処でお団子を食べたかったから......」