傷だらけの君は
「紅〜!もう大丈夫なのか?」
「はい」
藤堂さんと二人で広間に行くと、先に食べていた原田さんや永倉さんが飛んできた。
あたしは原田さんの顔を見て、くすりと笑う。
「お顔についているお米も、よく見えてますよ」
「え、どこ?」
原田さんは反対の頬を触っているから、あたしは手を伸ばした。
「えっと、ここで――――」
「こっちだよ、原田さん」
横から割って入ってきたのは、沖田さんだった。
ほっぺについたご飯粒を取ってあげた沖田さんは、「はい」とそれを原田さんに返して。
「え、取ってくれたのはありがてぇんだが......これ、いらん......」
「僕もいらないよ、食べなよ」
しょんとした原田さんは、少しそれを見つめたあと口に入れた。
「......」
なんとなく、行き場をなくした手をそっと下ろす。