傷だらけの君は


すこしして、山崎さんはゆるりと首を横に振った。



「……わからへんのや、まだ、今の段階では。断定はできへんけど、でも……」


その後に続く言葉はなかった。


おそらく、結核で間違いないんだろう。


しかし、そうであってもそうでなくても沖田さんの体調が悪いことに変わりはない。


その沖田さんはいま、何をしている?



「……行かなきゃ」


あたしはほぼ反射的に立ち上がった。


沖田さんのところに行かなくちゃ。



「待て!落ち着くんや、紅。今行くのは危険すぎる」

「四国屋か池田屋、沖田さんはどちらに行きましたか」

「一回座って落ち着こう、な?」


肩に置かれた手を振り払ってしまったときにはもう、口から言葉が飛び出していた。




「落ち着いてなんかいられない!!」


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