俺が好きって認めれば?【完】
ボールを選びながら、つい視界に入る恭哉君へ視線を移してしまう。





どうせ遊ぶなら、みんなで楽しく遊びたい。


…まあ、恭哉君はそんなこと、一ミリも考えてなさそうだけど。





「誰のこと見てるんだか」





「へっ!?だっ、誰って別に恭哉君なんて見てないからねっ!」





「恵那…」





えっ、なんで美冬ってば、そんな哀れそうな目を私に向けるの~!?





そっそりゃ、たまたま視界に入ったから見ちゃったかもしれないけど、たまたまだよ!?


ほんと、偶然に、何となく見ただけだから…別に、恭哉君のことなんて考えてないし…?





「美冬…あのね?」


「恵那、私は恵那の味方だから、いつでも相談に乗るからね」


「えっ、美冬!?」





美冬は意味深な笑みを私に向けると、ボールを選んで先に行ってしまった。





さっきの意味深な笑みはなに!?


それにいつでも相談に乗るからねって…。
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