Silver Night-シルバーナイト-


「夕飯は変わらず19時だから、俺と二人だし安心して」


「…叔父様と叔母様は?」


「基本的に日付が変わる頃に帰ってくるか、こないかって感じだから会うことはほとんどないよ」


「そっか」


少しホッとした気持ちてそう返事をすると聖は「じゃあ俺は書庫にいるからゆっくり片付けでもしてて」と言って部屋から出て行く。


私が家に戻る事に対して、叔父様と叔母様がどう思っているのか正直心配だったから…会わないと聞いて少し安心した気持ちになる。


私は持ってきた鞄を白いテーブルの上へ置くと、段ボールにまとめられた荷物を開いた。


といってもたいした荷物はないから片付けなんてすぐに終わりそうだ。


思った通り30分ほどで片付けは終わって、やはり暇を持て余した私はやけに広々としたベランダへ繋がる窓を開いて外へと出る。


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