ー神様が恋をした人間ー
(カナリアside)

カナリア「行かないでよ ティノ…!!」

必死に手を伸ばしたが

ティノは空間から消えた

なんで?どうして?

私はこんなにもティノの事を

〝愛しているのに〟

愛に気づいた私は

知らず知らずに狂っていった

私以外見ないで

私以外に話しかけないで

そんなドス黒い闇の感情にも似たような

感情に埋め尽くされた

??「ねぇ 手助けしましょうか?」

後ろから声が聞こえる

バッと後ろを振り向くと

そこにいたのは……

カナリア「リ…リア…??」

黒い髪 黒と紫色のオッドアイを

怪しく光らせ妖艶に微笑んでいた

リア「貴方のせいで私こんな

闇に相応しい女神になりましたよ?

ねぇ 取り引きしましょう?」

カナリア「と…取り引き…?」

リア「そう ティノは今

安らぎの森で出会った女に恋をした

その女さえいなくなれば……

〝貴方の方振り向いてくれますよ〟?」

振り向いてくれる

その言葉に反応する

カナリア「け…けど…どうして

貴方は元の姿に…?ありえない…」

そう 私は作り出した世界に送る時

記憶も消して姿も変えた

なら

私の前にいるリアは

一体何者…??
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