【2025.番外編&全編再掲載】甘い罠に溺れたら
最後は意味がわからないと言った表情で言った私のその言葉に、驚いたように部長はジッと私を見た。
「誰が?」
噓をついている様子も、だまそうとも思えない瞳に、私は困惑した。
そのお互いの言葉に、部長も何かがおかしいと思ったのだろう、困惑した表情をした。
「入ってください」
私はのそのそと立ち上がると、部長を部屋へと促した。
2人並んで座っると、部長は不安そうに私に声をかけた。
「沙耶、結婚しない?」
「しません」
誰とするというの?
その言葉に、心底ほっとしたように、部長は私の手を握りしめた。