【2025.番外編&全編再掲載】甘い罠に溺れたら

「言うわけないだろ?俺は再会して誤解が解けた日から、ずっとお前がもう一度俺の腕に落ちるように、ずっと罠を仕掛けたつもりだよ。伝わらなかった?」
部長は私の話を最後まで聞くことなく、私の頬にそっと伺うように触れた。

「どういうつもりだろうと思ってました。大切な人がいるって言ってたのにって」


「大切な人?誰がそんな事を……」
その言葉の意味を少し考えた後に、部長は思い出したように私を見た。

「あの飲み会の言葉?」

「はい、私はずっと彼女がいるって思ってたから、部長がどうして私に構うのかわからなかった」

「それか……」
部長は大きくため息をついて、髪をかき上げた。
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