【2025.番外編&全編再掲載】甘い罠に溺れたら
「でも……、この前も2人でいたでしょ?」
べそべそと泣きながら言った私その言葉に、部長は考える様な表情を浮かべたした。
「いつ?」
「いつって、私が水田先輩と……」
そこまで言ったところで、空気が凍りついた様な気がした。
「やっぱり水田といたの?」
話の矛先がなぜか私に向いて、急いで話を修正する。
「やっぱりって?……あの出張から戻った日、ホテルにいましたよね」
「あの日は、他にもたくさん人がいたよ。あのホテルの集まりに顔だけ出さなければ行けなかったから顔だけ出したけど、すぐに帰ったよ」
その真剣な瞳に嘘はないと思う、でもやはり5年前の光景がよみがえる。