【2025.番外編&全編再掲載】甘い罠に溺れたら
視線を逸らしたことが、優悟君に触れられるのが嫌だと誤解したようで、優悟君は私の上から退くと、ごろりと寝ころんだ。
「違う。違うの!」
慌てて誤解を解こうと、今度は私が優悟君を上から見下ろした。
「あの……。本当に私こういうのが、久しぶりで……それで……」
「久しぶりなの?」
その問いに、私はあれ以来誰一人と付き合っていない事を言うのは、ずっと優悟君だけだったと思われるのが、少しだけ悔しい思いがあり言葉を詰まらせた。
「うん。久しぶり」
「どれぐらい?」
なぜか真剣な瞳で見つめる優悟君に、私はどうこたえるか悩んだ。
「やっぱりいい!言うな!聞きたくない。沙耶の事を触れたことのある男の事なんて、聞きたくない。あー、あの時俺が手を離さなければ……。沙耶!これからは沙耶に触れるのは俺だけにしろ」
真剣に言われ、下からそっと頬に触れられる。