【2025.番外編&全編再掲載】甘い罠に溺れたら
二人に見送られて優悟君の車に乗り込む。
「ありがとう」
私は静かに言って優悟君の手を握った。
「当然のことだよ」
オーストラリアから帰国してすぐに、車を飛ばしてきてくれたのだろう優悟君に感謝をする。
「でもどうして?」
「ん?沙耶が元気がなかったから、こうなってるんじゃないかって」
「元気がなかった?どうしてわかるの?あのメールで?」
キョトンとして聞いた私に、優悟君はクスリと笑った。
「わかるよ。沙耶の事は」
そんなに分かりやすいのだろうか?そんな事を思ったが私はすぐに考えるのをやめた。
「ねえ?方向違う?」
都内に戻ってきたのに、まだ走っている車に私は声を上げた。