【2025.番外編&全編再掲載】甘い罠に溺れたら




「沙耶、お腹すいたよな」
あのまま抱き合った私たちは、お互いの体温を感じながらベッドにいた。

「そうだね。でもこうして久しぶりにゆっくりできて嬉しい」
抱き合ったあと、こうして甘やかされるのはやはり幸せだ。
そう言った私に、優悟くんはギュッと抱きしめた。

「そういえば沙耶、先に言っておけばよかったけど、俺とマリカは何もないよ。沙耶がヤキモチ焼いてくれたのが嬉しくて、つい言わなかったけど」
「え!」
本当に初めに言ってくれればいいのに。そう思い優悟くんをにらみつけると、「ごめん」と優悟くんが笑う。
この笑顔で許してしまうのは、惚れた弱みだろう。

小さく息を吐くと、優悟くんは少し言葉を選ぶように話を始めた。
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