【2025.番外編&全編再掲載】甘い罠に溺れたら
「長野の星空って言ってたかな」

ああ……。

私はどうして忘れていたのかわからなかった。
鮮明に思い出したその星空。
みんなで言った長野の山。

そして初めて告白された場所。

言葉を失ってその写真をみつめていた私は、水田先輩がいつのまにか席に戻っていた事すら気づかなかった。

2時間の時差があるオーストラリアのシドニーとのネット会議はお昼から行われる。

その前に軽く食べないとと、友里と社食へと向かいきつねうどんを注文した。

「緊張してる?そんな少しで」
私のうどんを覗き込みながら言った友里に、私も「まあね」と言葉を返す。
もちろん会議の心配もあるが、あの写真を選んだ部長の気持ちがわからなかった。


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