【2025.番外編&全編再掲載】甘い罠に溺れたら
そして、ふと全く仕事の話をしていない事に気づいて、私はフォークを置いた。
「あの、それで仕事の話って……?」
「そんなのないよ」
サラリと言って少し口角を上げた部長は、昔とは違う少しイジワルな部分だ。
「え?じゃあどうして……」
もっともな疑問を投げかけた私に、部長も当たり前のように言葉を発した。
「沙耶と話がしたかったからって言ったら信じる?」
そう言って笑うと、部長はハンバーグを口に入れて「やっぱりうまいな」と私に笑顔を向けた。
「……あの頃よりイジワルになりましたね……」
呟くように言った私に、部長はクックッと肩を揺らした。
「そうか?」
「はい」
その少しイジワルで、強引な所が、きっと更にこの人の男としての魅力を上げていることも事実なのだろう。
優しさに、男の人としての強さも身に着けたように思う。
「あの頃みたいに優しいだけじゃ、何もかも失なってしまう事に気づいたから」
真面目な表情でそう言うと、ジッと私を部長は見つめてきた。
「あの、それで仕事の話って……?」
「そんなのないよ」
サラリと言って少し口角を上げた部長は、昔とは違う少しイジワルな部分だ。
「え?じゃあどうして……」
もっともな疑問を投げかけた私に、部長も当たり前のように言葉を発した。
「沙耶と話がしたかったからって言ったら信じる?」
そう言って笑うと、部長はハンバーグを口に入れて「やっぱりうまいな」と私に笑顔を向けた。
「……あの頃よりイジワルになりましたね……」
呟くように言った私に、部長はクックッと肩を揺らした。
「そうか?」
「はい」
その少しイジワルで、強引な所が、きっと更にこの人の男としての魅力を上げていることも事実なのだろう。
優しさに、男の人としての強さも身に着けたように思う。
「あの頃みたいに優しいだけじゃ、何もかも失なってしまう事に気づいたから」
真面目な表情でそう言うと、ジッと私を部長は見つめてきた。