好き。だからこそ嫌いになりたい。
「…はい。空は見ているだけで癒されますから。」

そう言って窓から空を見上げる先生の横顔がとても綺麗だった。

(…あ。睫毛長い…。鼻も高い…。見たら顔かっこいいんじゃ…。)

いつもは長い前髪だから見えないけど、近くで見たら凄く綺麗な顔だった。

「空って不思議だよね。」

「え?」

「良く見たらさ。色んな色混じってるんだね!綺麗だよね!私も空大好き!」

そう言って先生の方を見た時、

「…そうですね。」

先生が見たこともないくらい優しい目で笑っていた。

その時、私は何かを打たれたように先生にドキドキしていた。







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