好き。だからこそ嫌いになりたい。
それから私は放課後、バイトがない日は必ず部室に寄っていた。

「くーりはら先生♪」

「また、君ですか。暇なんですか?」

「暇だよ。だからこうして会いに来てるじゃん。」

「…。」

「ねえ!今日は何描いてるの?」

「…何でも良いでしょう。」

相変わらず態度は連れない。

そして私は背後から先生の絵を覗いた。

「今日も空??先生空好きだねー。」
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