主任、それは ハンソク です!

「で、なんて答えてやったの?」

 主任がじっと私を見る。きっと結果はお見通しなんだろうけど。

「……ふーん、そうなの、って返すので精いっぱいだったような」

 だろうなぁ、と主任が苦笑する。それならどう返すのが正解だったんだろう。でも、今更、もうどうでもいい。

「……なんか、面倒ですね。男って」
「面倒?」

 頭の中が心なしかふわふわしてきた。いよいよ酔いが回ってきたのかもしれない。

「だって、そんなに好きになってほしいなら、嫌われるような事なんて、しなければいいじゃないですか」

 主任が困ったように笑う。

「小学生だろ? 逆にそっちの方が難しいよ。ガキはガキなりに男のメンツっていうのがあってさ、強いアピールでアプローチしないと、女に媚びてるって、それこそバカにされるんだよ」

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