主任、それは ハンソク です!

「わたし、しゅにんのクラスにいたかった」
「は?」

 主任が困惑ぎみに私を見た。

「……わたし」

 おい大丈夫か? と、主任の声が遠くで聞こえた。

「……わたし、しゅにんのこと、」

 その瞬間。

「お、おいっ!」

 顔面がかぁっと熱くなって、急に世の中がぐわんっと回って。
 目の前が突然、真っ暗になった。



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