主任、それは ハンソク です!
「あと、お歳暮やお中元の時は、そらもう大活躍なんだよ」
直属の係長がそう言うと、ああ、と他の人も頷いた。
「商品のラッピングは、下手なパートさんに任すよりもよっぽど頼りになるし」
「そうそう、すっごく早くて丁寧で、そんでもってちょっと変わった折り方してて、またそれが人気で……、って。あれ? あれって得野さんだったんだ」
僕、初めて知ったわぁ、の飯塚さんの呑気な一言に、みんな一斉に笑い合う。私も、あはははは、と一緒に苦笑する。
不意に静かになった隣が気にかかって、そっと見上げる、と。うーむと口に手を当てたまま鈴原主任が唸った。その視線の先には件の四コマ漫画メモ。
「と、とくなが、さん、あの」
「……得野です。とっ、くっ、のっ」
久住先輩が重低音で指摘する。
ああ、すまん。そうだ、とくのだ、と慌てて言い直す主任を横目に、やっぱりこの人は苦手だ、と思った。