主任、それは ハンソク です!

 固唾をのんで俺は彼女の次の言葉を待つ。それはほんの数秒だったはずだ。だが俺には、地獄ように長く感じた。

「私も、その、ずっと、一緒に居たいです。主任と」

 なんだかんだ言って、やっぱり俺も馬鹿な男子の一匹に過ぎない。
 気付いたら、彼女の唇を奪っていたんだから。
 
                   *

「何か、デリバリーでも取るか?」

 壁かけ時計の時間は、ほとんど明日になろうとしていた。

 互いの思いを唇で確認し合っている最中、彼女のお腹が小さく鳴いたのをきっかけに、俺の体も思い出したように、急に空腹を訴え出した。

「あの、何かあるなら、適当に、しましょうか?」
「えっ!」

 俺の声に彼女がぴょこんと飛び上がる。

「ああ、すまない」
「……いえ、大丈夫です」

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