主任、それは ハンソク です!
思いきり不機嫌そうな主任に、清住さんが何やら書類を差し出した。
「おおっ、これこれ。これを待ってたんだよ」
そう言うと主任は、嬉々として、私の、と指示された机のパソコンを立ち上げる。
「……ね。鈴原主任って、ちょっと面倒じゃない?」
ぼそりと、小声で清住さんがそういうと、私も黙ってコクリと頷く。
「おい、今なんか言わなかったか? お前ら」
パソコン画面から振り返って主任がそう言うも、いいえ~べつにぃ~、と清住さんはしらばっくれる。だから、私も慌ててクビを横に激しく振った。
主任はしばらく訝しげな顔つきでこちらを見ていたけれど。
「と、とくの?」
ぎこちなく上ずる主任の口調に、またしても居たたまれない気持ちになる。気を取り直し、はい、と返事すると、ちょいちょいと手招きされた。