主任、それは ハンソク です!
先輩の言葉が私を現実に引き戻した。
その子なら私も知ってる。以前、派遣先で一緒だった人だ。慌てて、こくこくと頷く。
「彼女さ、今、あそこのホテルのスタッフに入ってるんだよねん」
そっか、なるほど。情報源にはそういうルートもあるのか。
とは言え、これはどう考えても、広く浅く交友関係を保てる久住先輩ならではの事。私ならすぐに忘れられているだろうから、到底無理。
「でね、そのパーティの中に、すっごいモデルばりの高身長スレンダーな美人さんがいてさぁ」
んふふ、と久住先輩が変な笑い顔でこちらを見る。
「その人と主任って、どうやら訳ありらしいのよ」
「わけ、……あり」