主任、それは ハンソク です!
そうそう、と適当に頷くと、先輩はポテトをガツガツと食べる。
パッと見、ウサギとか小動物を思わせる黒目勝ちでつぶらな瞳の可愛らしい人なんだけど、こういうところとかが男性陣から『残念な人』って言わせてしまうところなのかな。
「なんかさ。レセプションで絵に描いたような美男美女がしっぽり見つめあいながら語り合ってて、あら素敵ねぇ、なんて他のスタッフと野津ちゃんが話してたら。なんと、そのまま上の階に消えていったという、ね」
ニンマリと笑う久住先輩が、なんだかこわい。
「そんでそのまま、朝、一緒にチェックアウトした模様」
「でもっ、野津さんは主任の顔なんて、知らないじゃないですか」
それが知ってるんだなぁ~、とこれまた嬉しそうに久住先輩が嗤う。
「彼女の大好物がね、イケメンさんなのよ。だから仲のいい子の派遣先のイケメン・フォト、実は全て押さえていたりするんだな」
「そ、それって、個人情報、守られてないじゃないですかっ!」