主任、それは ハンソク です!
焼酎の瓶に蓋をしながら苦笑する主任を、驚きのあまり見つめてしまった。少なくとも職場の彼は、リーダーシップの塊というか、そのもの?
とのにかく、私を含めみんな、主任を当たり前に頼っている。
「お前さんも身をもって知ってるだろうけど、俺はとにかく人に口で説明するのが壊滅的にヘタクソだ。だから、最初はいいけど、だんだんメッキがはがれてくっていうのかな」
主任の声がどんどん沈んでいく。
「信じてついてきてくれた人が、どんどん離れていくんだ」
なんだか私までつられて俯いてしまう。
「肩すかしを喰らうっていうか、なんか当てが外れた感じなんだそうだ。今でもよく言われるよ、見た目負けなヤツだなって」
主任にそんなことを言えるって、その人達はどれだけ立派な人間なんだろう。
「だから、変なところに力が入るんだろうな。余計に声ばっかりでかくて、その内、それがデフォルトになってた、というね」
こんなに人気者で頼れる人でも、苦労、してるんだ。