主任、それは ハンソク です!

「い、今のお前さんの様子が、ちょっと、っく」

 なんだろう。

「しょ、小動物っぽくって、くくっ」

 私、この感じってよぉく知ってる。これは、完全に調子こきの男子どもが言うところの『いじられ状態』。
 手の中のお手拭きをそのままぎゅっと握り締めると、私は怒り任せにそれをテーブルに叩き置いた。

 視線の端で主任の体がびくりと強張った。

「ど、どうしたっ!?」
「別に。ただ、ムカついただけです」

 ぽかんとした主任の顔がまた、私の怒りに更なる燃料を投下する。

「何か変ですか? 私だって、大声出す事や人前で声を荒げる事くらい、普通にありますけど?」

 さっきはあんなに言葉が出なかったのに、今は嫌になるくらい自然に言葉があふれ出る。
 言葉の勢いそのままに梅サワーをぐいと煽ると、炭酸の痺れに思わず顔がゆがむ。絶対、泣きそうでゆがんだわけじゃない。

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