主任、それは ハンソク です!
「あ、あの。すまないっ」
主任が体を正して私に頭を下げるけど。
「そんな簡単に謝らないでください。それこそ、謝罪の価値が下がりますから」
いつも主任が言っている言葉でさらりと切り返す。まずい不味い。今の私、とってもまずい。感情的すぎて頭が醒めてる。
「……それでも、今のはデリカシーに欠けてた。申し訳ない」
気まずそうに主任が私を見るから、私も無言のまま、主任をじっと見る。ぐっと怯む主任の様子に、私は少しだけ溜飲を下げた。
「……あの、私」
主任の目元が優しく緩む。私にはそれが続きを促されたように感じた。
「昔からその、いじられっ子らしくて。クラスの目立つ男子から、結構馬鹿にされたり茶化されたりして。それで私がさっきみたいに動揺すると、さらに笑われたりして、すごく、それが嫌だっていうか」