主任、それは ハンソク です!
「小学校の高学年の頃は、なるべく息を殺して気配も消して、それでもやっぱり絡まれての繰り返しで。でも、中学から短大まではエスカレーター式の女子校だったから、いくらかは楽になったけど」
けど? と主任が聞き返す。
「なんか、それこそ主任じゃないですけど、クセになっちゃってたみたいです。……気配、消すの」
「なるほどな……」
主任がネギ間串に手を伸ばす。
「いぢりっ子は、ずーっと同じヤツ? それとも」
自分の皿と私の皿に、主任がネギ間を置くのを視線で追うも、頭の中は既に当時の嫌な感情が駆け巡っている。
「同じクラスの時はずっとです。でも、クラスが変わると、何事もなかったみたいに普通に話しかけてくるから、もう、わけがわからなくて。で、新しいクラスはクラスで、新たに目立つグループのリーダーに目をつけられて、の繰り返し」