みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
なんで突然・・・・・・!

「ちょ、ちょっと待ってよ零!それなら、美杏を突き放したのは、なんで?」

「俺があいつのことを味方だと思い出したのは、突き放した後だからだよ」

「それなら、もう一度占ったら・・・・・・」

「そ、そうだな!もう一度占って────」

そう言いかけた時

地鳴りが、響き渡った

ゴオォォォォォォォォォン・・・・・・!

「うわあっ」

「ひゃあっ」

「って、うぉ!」

休み時間を各々堪能していた最中の、油断し切っていた時だった

突然の地鳴りと揺れに、混乱したクラスは、バランスを崩して床に座りこんだり

なんとか保てた子も、机にしがみついている

あたしたちは椅子に座っていて、揺れのおきた拍子で翔太の椅子が後ろに倒れた

「って、翔太大丈夫?」

「あ、ああ大丈夫だ」

打ち付けたらしい後頭部に手を置き、いたわる翔太

どうやら、大丈夫らしい

にしても

「な、長くない?!」

「ああ、長すぎる。これが・・・・・・」

零が言いかけた時、揺れは静かに収まった

終わっ・・・・・・た?

「終わったの?」

「なにこれ、地震?」

「なんだよ、驚かすなよな」

クラスなみんなも、やれやれと各々椅子にすわる

びっくりした・・・・・・

「ほんとに大丈夫?」

「いや、大丈夫だよ、多分」

春の横の席にいた翔太は、はあと大きなため息をついた

・・・・・・痛いんだ

「お前らは怪我ないか?」

「あたしはなんとも。春は?」

「あたしも大丈夫」

「ならお前だけか、翔太」
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